初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント第六話「内見時のチェックポイント」

中古マンションの内見は、さまざまなケースがありますが、実際に居住中の住まいを見学させてもらうこともあります。

売主さまが居住中の中古マンションは、新築マンションのモデルルームを見学するようにゆっくり・じっくりというわけにはいきませんので、限られた時間でポイントを絞って確認することが重要になります。

そこで、今回の記事では、中古マンションを見学する際のポイントについて解説していきたいと思います。

「初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント」シリーズは一話から順を追って解説していますので、ぜひ一話から読み進めていただき、理解を深めていただければと思います。

【1】<準備>内見チェックリストの作成

限られた時間で効率よく見学を進めるために、建物の外観・室内でチェックすべきポイントに関するチェックリストを事前に作成しておくと良いでしょう。

売主さまが居住している物件の場合、「見落としたのでもう一回」というわけにはなかなかいきません。

事前に希望条件をリストアップしておき、リスト作成を通じて当日何をチェックすべきかを整理しておくようにしましょう。

チェックリスト作成のポイント

お客さまの希望条件によって詳細は異なりますが、ここでは最低限整理しておきたいチェックリスト作成のポイントについてご紹介します。

・広さ(全体・各居室でどれくらいの広さが必要か)

・部屋数(必要な部屋数)

・予算(上限金額)

・持ち込む家具家電のサイズ(玄関・各居室の間口の確認)

希望条件をまとめた後は、確認したい事項をリスト化しましょう。

・日常の買い物場所(スーパー/ドラッグストアなど)

・周辺の交通事情(交通量の多少/渋滞状況)

・近隣住民(普段の近所付き合いについて/どんな方が居住しているか)

・教育環境(近隣保育園の待機児童の状況/学区)

内見のチェックポイントは、不動産会社の担当者とやりとりしながら絞り込んでいくのも一つの方法だと思います。

入居中物件を見学する場合の注意点

内見する物件に居住者の方がいる場合は、お住まいの方に暮らし・生活感について話を聞くことができる貴重な機会となります。

ただし、質問をする際は、最低限のマナーを守って行うことが重要です。

売主さまの中には、「せっかくなら良い人に売却したい」と考える人もいますので、心象次第で購入可否が変わってしまう可能性がありますので注意しましょう。

【2】<準備>Googleストリートビューで事前見学

一日に複数の物件を見学する場合などは特にそうですが、移動と見学の繰り返しで疲れてしまい、後半は集中力を欠いてしまうといったこともしばしば起こります。

体力も時間も限られた中で効率的に内見を進めていただくために、Googleストリートビューを活用することも一つの方法です。

ご存知の方も多いと思いますが、Googleストリートビューは世界中の道路沿いの風景をパノラマ写真で提供するインターネットサービスです。

インターネット上で日本国内のほとんどの道路の様子を確認することができるため、物件の周辺や駅徒歩・駅周辺などを事前に確認することができます。

最終的に歩いてチェックすることは欠かせませんが、

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初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント第六話「内見時のチェックポイント」

中古マンションの内見は、さまざまなケースがありますが、実際に居住中の住まいを見学させてもらうこともあります。

売主さまが居住中の中古マンションは、新築マンションのモデルルームを見学するようにゆっくり・じっくりというわけにはいきませんので、限られた時間でポイントを絞って確認することが重要になります。

そこで、今回の記事では、中古マンションを見学する際のポイントについて解説していきたいと思います。

「初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント」シリーズは一話から順を追って解説していますので、ぜひ一話から読み進めていただき、理解を深めていただければと思います。

【1】<準備>内見チェックリストの作成

限られた時間で効率よく見学を進めるために、建物の外観・室内でチェックすべきポイントに関するチェックリストを事前に作成しておくと良いでしょう。

売主さまが居住している物件の場合、「見落としたのでもう一回」というわけにはなかなかいきません。

事前に希望条件をリストアップしておき、リスト作成を通じて当日何をチェックすべきかを整理しておくようにしましょう。

チェックリスト作成のポイント

お客さまの希望条件によって詳細は異なりますが、ここでは最低限整理しておきたいチェックリスト作成のポイントについてご紹介します。

・広さ(全体・各居室でどれくらいの広さが必要か)

・部屋数(必要な部屋数)

・予算(上限金額)

・持ち込む家具家電のサイズ(玄関・各居室の間口の確認)

希望条件をまとめた後は、確認したい事項をリスト化しましょう。

・日常の買い物場所(スーパー/ドラッグストアなど)

・周辺の交通事情(交通量の多少/渋滞状況)

・近隣住民(普段の近所付き合いについて/どんな方が居住しているか)

・教育環境(近隣保育園の待機児童の状況/学区)

内見のチェックポイントは、不動産会社の担当者とやりとりしながら絞り込んでいくのも一つの方法だと思います。

入居中物件を見学する場合の注意点

内見する物件に居住者の方がいる場合は、お住まいの方に暮らし・生活感について話を聞くことができる貴重な機会となります。

ただし、質問をする際は、最低限のマナーを守って行うことが重要です。

売主さまの中には、「せっかくなら良い人に売却したい」と考える人もいますので、心象次第で購入可否が変わってしまう可能性がありますので注意しましょう。

【2】<準備>Googleストリートビューで事前見学

一日に複数の物件を見学する場合などは特にそうですが、移動と見学の繰り返しで疲れてしまい、後半は集中力を欠いてしまうといったこともしばしば起こります。

体力も時間も限られた中で効率的に内見を進めていただくために、Googleストリートビューを活用することも一つの方法です。

ご存知の方も多いと思いますが、Googleストリートビューは世界中の道路沿いの風景をパノラマ写真で提供するインターネットサービスです。

インターネット上で日本国内のほとんどの道路の様子を確認することができるため、物件の周辺や駅徒歩・駅周辺などを事前に確認することができます。

最終的に歩いてチェックすることは欠かせませんが、

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初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント第五話「不動産会社活用術」

初めての中古マンション購入を失敗しないために一番大事なことは、できるだけフラットな観点で相談することができる専門家を見つけることができるかどうかです

本来であれば、その役割は不動産仲介業者が担うべきなのですが、消費者の期待に十分に応えきれていないのが現状と言わざるをえません。

そこで今回は、中古マンション購入の窓口となる不動産仲介会社について解説しつつ、不動産会社をどのように活用するべきかについて考えてみたいと思います。

「初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント」シリーズは一話から順を追ってその流れを解説していますので、ぜひ一話から読み進めていただき、理解を深めていただければと思います。

【1】中古マンション購入の窓口「不動産仲介業者」とは?

中古マンションの購入を検討する場合、買い手と売り手を仲介する役割を担う「不動産仲介会社」が窓口となります。

中古マンションを取引する際は、複数の仲介会社が間に入るケースや一社が買い手・売り手の双方の窓口になるケースがあります。

新築マンションを購入する場合は、売主であるデベロッパー(もしくは販売の委託を受けた販売代理店)を窓口に、売主と直接契約するケースがほとんどのため、中古マンションの購入とは根本的に異なります。

中古マンションの購入を検討されている方は仲介会社と買い手の関係を注意しておくことが重要です。

【2】仲介業者の特徴「調整型」と「エージェント型」

中古マンションの売買において、不動産仲介会社が買い手と売り手の窓口になるわけですが、ここで重要になるのは、仲介会社の中でも「エージェント型」「調整型」といったタイプが存在することです。

以下、それぞれの特徴と注意点について解説します。

・「エージェント型」の特徴

 

お客さまにとって好ましいのは「エージェント型」です。

というのも、エージェントはクライアント(買い手もしくは売り手)の利益のために行動するからです。

例えば、お客さまが購入を決断した物件のリスクや欠点などについても明示・直言してくれることが期待できます。

比較的中立公平な立場から、不動産のプロが顧客に寄り添ったアドバイスをしてくれますので、お客さまの住まい探しをバックアップしてくれる頼もしい味方と言えるでしょう。

・「調整型」の特徴

 …

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初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント第四話「不動産会社の選び方」

初めての中古マンション購入シリーズとして、第一話から第三話までで中古マンション購入の注意点・流れについて解説しました。

ここからは、中古マンション選びのパートナーとなる「不動産会社」の選び方に関する注意点・ポイントについて解説していきます。

皆さんは、日常的にコンビニを利用されていると思いますが、実は不動産会社はコンビニよりも店舗数が多いことをご存知でしょうか?

コンビニよりも数が多い不動産会社ですが、日常的な接点があまり無いため、不動産会社選びの注意点やポイント、活用方法がわからないという方も多いことと思います。

この記事では、中古マンション購入時に不動産会社を選ぶ際の注意点・ポイントについて、ホームページやSNSのチェックポイント、担当者とのコミュニケーションの取り方について解説していきます。

「初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント」シリーズは一話から順を追ってその流れを解説していますので、ぜひ一話から読み進めていただき、理解を深めていただければと思います。

【1】不動産会社選びのポイント①「情報の質と量」

以下のグラフは不動産情報サイト事業者連絡協議会が行った「不動産情報サイト利用者意識調査」から、売買物件の契約者に「不動産会社に求めること」の結果をグラフにまとめたものです。

引用:不動産情報サイト事業者連絡協議会「不動産情報サイト利用者意識アンケート」

売買物件の購入者が「正確な物件情報の提供」を重視していることは言うまでもありませんが、他にも「物件に対する詳細な説明」「問い合わせに対する迅速な対応」「購入後・入居の後アフターフォロー」「親切・丁寧な対応」などを重視していることが分かる結果となっています。

ここから読み取れることは、不動産会社が提供する物件情報が正確であることはもとより、物件のメリット・デメリットを顧客目線で理解し、分かりやすく説明してくれることを重視していることです。

不動産会社を選ぶ際には、顧客が知りたいことを理解し、自身の足を使って収集した物件内外の情報、知識や経験に基づく生きた情報が得られる不動産会社および担当者かどうかを判断基準にすると良いでしょう。

※不動産情報サイト事業者連絡協議会「不動産情報サイト利用者意識調査」概要

(1)調査方法

 不動産情報サイト事業者連絡協議会サイト、会員サイト、不動産情報サイト上で行ったオープン型調査

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区民の90%が定住意向!江東区/深川が住みやすい理由とは?

江東区、とりわけ深川エリアは、住みやすい街です。

都心に至近な利便性の高いエリアでありながら、不動産価格は他エリアよりも比較的リーズナブルな傾向にあります。

先進的なビルやマンションが建ち並ぶエリアもありつつ、下町風情を感じさせる人情味あふれる街の雰囲気も残しています。

そんな江東区の魅力について、この記事では江東区が令和元年に実施した「江東区政世論調査」から、江東区居住者の意見を取り上げ、江東区が住みやすい理由について考えてみたいと思います。

■江東区政世論調査概要

・調査対象 江東区在住の満 18 歳以上の男女(外国人を含む)
・調査対象者数 3,000 人
・調査方法 郵送配布-郵送回収法
・回 収 数 1,668 人
・調査期間 令和元年 7 月 27 日~8 月 16 日

【1】江東区民の定住意向と定住年数

まず、江東区民の居住実態について見てみたいと思います。

以下の表1で江東区民の定住意向をまとめています。

「ずっと住みたい」「当分は住みたい」という定住意向は90.1%で、大半が定住意向を持っていることがわかります。

実際に表2の江東区民の居住年数を見てみると、「30年以上」が35.1%で最多、20年以上の長期居住者を合計すると約半数を占めました。

【2】江東区民が長期定住する理由

では次に、江東区に定住する理由について見てみたいと思います。

以下の表3は、表1の定住意向者に定住する理由について聞いた結果の中から回答率が高い上位5項目を抜粋したものです。

上位には…

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子育て環境と住まい探しのポイント第四話「マンション専有部と共用部」

マンションの専有部分と共用部分について、正確に線引することはできますか?

エントランスや階段は共用部分として理解しやすいと思いますが、例えば、ベランダ・バルコニーがどちらになるのかを明確に説明できる方は少ないと思います。

共用部は文字通り住人みんなで共用する場所のため、他の住人に迷惑にならないように使用する必要があります。

専有・共用部の線引を正確に理解しておけば、住み替えの計画や実際に居住した際のトラブルを回避することができるでしょう。

今回の記事では、子育て環境と住まい探しのポイント第四話として、マンションの専有・共用部分でチェックしておくべきポイントについて解説したいと思います。

このシリーズは第一話から順を追って解説していますので、ぜひ一話から読み進めていただき、子育てに適した住まい選びのポイントについて理解を深めていただければと思います。

【1】マンションの専有部と共用部

専有・共用部の線引は、各マンションの規定によって異なりますが、大まかに言うと住戸の内側にあたる部分が専有部、それ以外が共用部となります。

専有部は購入者の所有となりますので、壁紙や間取り変更などを行うことができます。

共用部は、廊下や階段、エレベーターといった住戸の外側を指します。

これらはマンションの全住民が共有するため、個人が専有したり、勝手に変更を加えることはできません。

【2】子育て世帯が知っておきたい専有部と共用部の線引き

お客さまが専有部と共用部を誤認されるケースで最も多いのは、ベランダ・バルコニーです。

マンションの全住民が利用するスペースではないため誤解されやすいのですが、これらは共用部となります。

ベランダ・バルコニーは、場合によっては住民が避難路として利用することがあるため、所有者の一存でリフォームなどを行うことはできません。

特に子育て世帯の場合、共用部分の廊下にベビーカーや外遊び用の遊具を置いているのを見かけますが、場合によっては注意を受ける可能性がありますので、ご留意ください。

・ベランダでのプール遊びはOK?NG?

 

夏場はベランダにビニールプールを広げて、お子さまを水遊びさせたいとお考えの方もいらっしゃることと思います。

マンションによっては管理規約や使用細則で禁止されているケースもありますのでご注意ください。

禁止されていない場合でも、下階の洗濯物や通行人を濡らしてしまうといった可能性があり、トラブルに発展する可能性がありますので、迷惑行為になっていないかをよく考えて行動することが求められます。

【3】マンションリフォームと専有・共用部

ベランダは共用部のためリフォームできないというのは上で述べた通りです。

リフォーム可能なマンションの専有部分とは、玄関の内側からサッシの内側までの居住部分を指します。

言い換えると、窓やサッシ、玄関ドアなども共用部分に該当しますので、リフォーム不可となります。

また、マンションを支える構造部分(コンクリートで作られた壁・床・天井・柱など)も共用部分となりますので、個人の判断でリフォームすることはできません。

・マンションの構造とリノベーション

子育てに適した間取りにリフォーム・リノベーションする場合、間仕切り壁の移動ができない構造の住戸は間取り変更が難しくなります。

間仕切り壁が移動できるかどうかはマンションの構造によるため、中古マンションを購入してリフォーム・リノベーションを行う際には特に注意が必要です。

マンションの構造で代表的なものとして、ラーメン構造・壁式構造があります。

前者は比較的容易かつ自由に間取りの変更ができ、後者は一部の間仕切り壁が構造壁と呼ばれる撤去できない壁のため、間取り変更に制約がかかるケースがあります。

・管理規約の確認と管理組合への届出

 

管理規約や使用細則でリフォーム範囲に制限がある場合、専有部であってもリフォームが不可となるケースがあります。

規約・規則に反してリフォーム工事を行った場合、工事の中止や原状回復を求められるといったこともありますので注意が必要です。…

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子育て環境と住まい探しのポイント第三話「住まいの周辺環境」

住み替えと子育てを考える際のポイントとして地域の環境を重視しているという方は多いと思います。

我が子には少しでも良い環境を与えたいと思うのが親心なので、当然の考え方だと思います。

しかし、一口に良い環境といってもお子さまの教育方針や育て方によって重視すべき点は異なりますので、ポイントを押さえた情報収集を行うことが重要になります。

この記事では、教育環境や自然環境といった住まいの周辺環境を中心に、子育て世帯が住まい探しを行う際に注意すべきポイントについて解説します。

このシリーズは第一話から順を追って解説していますので、ぜひ一話から最終話まで読み進めていただき、子育てに適した住まい選びのポイントについて理解を深めていただければと思います。

【1】子育て環境のチェックポイント

この記事をお読みいただいている方の中には、お子さまを保育園に預けて職場に復帰することを考えているママも多いことと思います。

しかし、お子さまが保育園に入園できるかどうかは保育園の空き状況次第となるため、入園させることができずに職場復帰を断念というケースも多いです。

また、保育園に入れたとしても、小学校に進んだ時に学童に入れられず、仕事が続けられなくなったというケースも少なくありません。

住み替えの際は、検討する自治体の待機児童数や待機児童対策に加えて、子育て支援制度なども含めた、自治体の子育て環境整備に関する情報を総合的に確認しておくようにしましょう。

【2】住まいの周辺環境と子育て

大量の荷物を抱えてお子さまを保育園に送り、ご自身はそのまま職場に出社する…。

子育ての日常とはいえ毎日のこととなりますので、日常的に行き来するような場所と自宅の距離感および道のりのアップダウンなどは事前に確認しておくようにしましょう。

以下、事前に確認しておきたいポイントについてまとめました。

①保育園/幼稚園

仕事をしながらの子育ての場合、お子さまの朝夕の送り迎えはバタバタしがちです。

特に保育園は、入園できるできないは別として、自宅近くにあると送り迎えはスムーズになります。

自宅からの距離だけでなく、駅からの距離や延長保育の有無など、通いやすさ・預けやすさを踏まえて確認するようにしましょう。

②駅/バス停

こちらもお子さまの送り迎えとママの通勤経路という意味で、スムーズに行き来するためにも、自宅からの距離が近いほうが好ましいでしょう。

例えば、ベビーカーがあるためバスに乗りづらい時間帯もあるでしょうし、駅から遠いので気晴らしするカフェやレストランも無いといったケースも考えられます。

③公園

公園はお子さまの遊び場としてはもとより、子ども同士・ママ同士の出会いの場としてコミュニケーションを広げる貴重な場所となります。

公園は地域の防災拠点であったり、地域のイベントが開催されるなど、子育てファミリーにとっては重要なポイントとなる場所です。

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子育て環境と住まい探しのポイント第二話「安心安全の住まい」

「子育て環境と住まい探しのポイント」第二話の今回は、お子さまの「安心安全な住まい」環境について考えてみたいと思います。

この記事では主に住まいの防犯、室内環境と健康について、子育て世帯が住まい探しを行う際に注意すべきポイントについて解説します。

このシリーズは第一話から順を追って解説していますので、ぜひ一話から最終話まで読み進めていただき、子育てに適した住まい選びのポイントについて理解を深めていただければと思います。

 

【1】万が一に備える!セキュリティ面のチェックポイント

ご家族、特にお子さまの防犯面での安全安心を考えた場合、オートロックや防犯カメラが設置されているという点で、マンションの方が戸建てよりも安心感があるかと思います。

その一方で、マンションは人の出入りが多いため、入居者以外が侵入してもなかなか気づきにくい点がデメリットと言えるでしょう。

これらを踏まえて、子育て環境に適したマンション選びのポイントについて解説します。

(1)共有部の管理状況

オートロックや監視カメラはマンションのセキュリティの基本ですが、その設置箇所を事前に確認しておき、死角になる場所がないか事前に把握しておくことが重要です。

また、共有部の管理が適切に行われていると「人の目が行き届いている」と侵入者が判断し、思いとどまらせることにもつながります。

廊下やエレベーター・ごみ置き場といった管理状況のチェックは欠かさず行うようにしましょう。

(2)宅配ボックスの有無

小学校に進学する年代になると、お子さまだけでご両親の帰りを待つというご家庭も少なくありません。

その際、モニター付きインターフォンは防犯を考える上でのポイントとなりますが、昨今では、設置されていて当たり前の設備となりつつあります。

物件の見学時に確認すべきは設備の有無ではなく、来訪者の録画機能・スマートフォンとの連動など、どのような機能が付いているかをチェックするようにしましょう。

また、玄関口に出た配達員の成りすましで犯罪に遭遇するケースも少なくありませんので、宅配ボックスの有無もポイントの一つです。

ご両親不在時の宅配対応は、すべて「宅配ボックスにお願いします」と伝えるように徹底しておくことで、リスクを軽減することができます。

(3)人通りのある立地

人通りのある通りに面した物件であれば、通行人が監視カメラの代わりとなり、防犯効果を高めてくれます。

その一方で、どんなに人通りの多い立地であっても死角となる場所は存在します。

①の「共有部の管理状況」でもお伝えした通り、管理状況と死角(この場合は人の目が届かない場所)の確認が重要です。

なお、以下の記事では当社商圏の江東区および深川エリアの治安状況と江東区の防犯対策などを取り上げていますので、併せて御覧ください。…

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子育て環境と住まい探しのポイント第一話「間取り」

「もうすぐ子どもが生まれる」「子どもが進学する」といった理由で住み替えを検討されるお客さまは多数いらっしゃいます。

しかし、「子育てに適した住まい」「子育てしやすい環境」について十分に理解されている方はあまり多くありません。

そのため、いざ住み替えてみると不便を感じてしまうといったケースが少なくありません。

今回から連載を開始する記事シリーズでは、「子育て環境と住まい探しのポイント」と題し、子育て世帯が住まい探しで注意すべきポイントについて考えてみたいと思います。

第一話となる今回は「お子さまの年代別住まいの環境」をテーマに、住まいの子育て環境・マンションの選び方について考えてみたいと思います。

一話から順を追って解説していきますので、ぜひ一話から最終話まで読み進めていただき、子育てに適した住まい選びのポイントについて理解を深めていただければと思います。

<就学前>安心して過ごせる環境づくり

就学前のお子さまは動きが活発・好奇心が旺盛で、少し目を離しただけでヒヤッとしたという経験をお持ちの方も多いことと思います。

かといって自由に動き回れず、好奇心を損なうような環境は好ましくありません。

安全を確保しつつも好奇心がすくすく育つような住まい環境が就学前の子育てには適していると言えるでしょう。

例えば、オープンキッチンであればお子さまの様子を見ながら調理することができますので、子育てママも安心です。

お子さまが少し大きくなれば会話をしながら作業ができたりもしますよね。

お子さまをのびのびという意味では、マンションであれば1階を選ぶと、階下の入居者に迷惑をかける心配がありません。

専用庭があれば目の届く外でお子さまを遊ばせることも可能です。

2階以上のフロアの場合は、畳やカーペットはフローリングに比べて音を吸収するため階下に音が伝わりにくくなりますので、和室などのある間取りも意外とおすすめです。
せっかくフローリングにしたのに、階下への音を気にしてフローリングの上にカーペットを敷かれているという声も耳にします。

<学童期>お子さまの自立を見守る

小学校に通う年齢になると、お子さまの自立を見守ることが重要になってきます。

住み替えのお客さまから「子ども部屋を持たせたい」「子ども部屋を持たせることで自立心を養いたい」というご要望をいただくことが多いのもこの年代です。

子ども部屋のある間取りを選ぶ際は、子供の成長に合わせて間取りを変化させることができる仕様であれば使い勝手が良くなるでしょう。

例えば、間仕切りによって2人1部屋から1人1部屋に変えるといった臨機応変な活用が可能です。

その一方で、家族が一緒に団らんするスペースづくりも重要になります。

昨今では、子ども部屋とは別にお子さまがリビングで勉強や調べ物をするちょっとした学習スペースを確保したものが間取りのトレンドとなっています。

自室で過ごす時間だけでなく、リビングで家族の気配を感じながら時間を過ごすことで、リラックス・集中力が向上し、学習効率が上がるという効果もあるようです。

また、小学校ぐらいの年代からお子さまの荷物が増え始め、収納が徐々に手狭になっていきます。

物件の収納力にも注目して住まい探しを進めることをおすすめします。

収納力の高い物件特集はこちらから

<中学生〜>家族が顔を合わせる機会の創出

お子さまが中学生以上のご年齢になると、行動範囲・交友関係が広がり、少しづつ在宅時間が減少していきます。

多感な時期ということもあって家族のコミュニケーションが減少していきますので、

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事業化に向けて一歩前進!地下鉄8号線(住吉〜豊洲間)を解説します

地下鉄8号線(住吉〜豊洲間)の事業化に向けた動きが活発化してきています。

国土交通省の交通政策審議会は「早期の事業化を図るべき」との答申を2021年7月15日に発表し、答申に合わせて江東区長が都知事に事業化に向けた動きを加速させるよう申し入れを行いました。

新線の開発は周辺エリアの人の流れや不動産動向に大きな影響を与えます。地下鉄8号線は、江東区並びに周辺エリアで住まい探しをされている方にとっては今後要注目のトピックと言えるでしょう。

この記事では、地下鉄8号線の計画概要や今後のスケジュールなどを紹介し、沿線に居住する場合の住まい探しのポイントなどについて解説します。

【1】「早期の事業化を図る」答申の概要

そもそも地下鉄8号線の事業化は、初めて審議会で豊洲〜亀有間の整備計画が答申された1972年にまでさかのぼります。

その後、経済情勢の変化といった紆余曲折がありましたが、江東区はその間も建設資金の積立を進め、現在はその規模が90億円に達しているところからもその本気度が分かります。

以下、今回発表された国土交通省交通政策審議会の答申のポイントをまとめます。

・地下鉄8号線の延伸は東京メトロに事業主体の役割を求める

・新路線を建設しない方針を持つ東京メトロに対して、公的支援による方針変換を求める

・新路線の整備中は、国と東京都が東京メトロ株の1/2を保有することが適切

課題となっていた事業主体や費用負担についての具体的な方向性が明記されたことで、整備計画の実現に向けた大きな推進力ともなりうる答申と言えそうです。

【2】地下鉄8号線の整備計画と現状

地下鉄8号線は、有楽町線豊洲駅と半蔵門線住吉駅の間5.2kmをつなぐ路線で、その間に新たに中間駅が設置される予定となっています。

中間駅は、東西線との乗り継ぎを可能とする東陽町駅のほか、周辺駅まで徒歩10分圏外のエリアを中心に豊洲と東陽町間、東陽町と住吉間の中間地点に各1駅の新設が想定されています。

開通時期は現段階では未定ではありますが、建設期間は10年程度が見込まれているため、答申の「早期の事業化」による早期の着工が期待されるところです。

【3】新線/新駅開業が住まい探しに与える影響とは?

・交通利便性の向上

江東区は元々、東西の交通網は発達していましたが、南北の鉄道路線網は比較的脆弱なため、整備計画の実現を長年訴えてた経緯があります。

新線/新駅の開業によって交通利便性は当然向上しますので、区内の移動はもとより、東京駅・大手町駅・新宿駅といった都心ターミナル駅へのアクセスがどれだけ良くなるかが重要です。

現状、豊洲-住吉間は電車の場合最短ルートでも20分強の所要時間がかかり、2回の乗り換えが必要となります。

バスであれば乗り換えはありませんが、30分強の所要時間がかかります。

新ルートが実現すれば、電車で9分(乗り換えなし)でアクセスが可能となり、湾岸エリアと深川を含めた江東区北部エリアの交通利便性が格段に向上します。

南北に移動する鉄道網の利便性が向上することで、交通渋滞の緩和や、区内を東西に走る都営新宿線や東西線の混雑緩和など副次的な効果も期待できます。

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