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豊かな暮らしをデザインする。「くらしかた創造企業」

木場公園のマンション | 木と暮らす終の住まい

木の記憶が導いた、終の棲家のかたち
木場という地に根付き、かつて“木のまち”として栄えたこの場所で、奥様のお父様は木材の仕事に長く携わっておられました。
幼い頃から木に囲まれて育った記憶を背景に、「マンションであっても、木の温もりに包まれて暮らしたい」というご希望から、住まいづくりがスタートしました。

素材と設計の力で、“都市に暮らすやすらぎ”を形に
築年数を経たマンションを、一級建築士とともに再構成したフルリノベーション。
空間構成、素材選定、断熱性能、採光や通風といった建築的な快適性までを丁寧に計画し、美しさと機能を兼ね備えた“等身大の終の棲家”が完成しました。

木に包まれる心地よさと、機能性のある美しさ
天井・壁・家具には無垢のシナ合板を採用し、自然素材の柔らかさと統一感を感じられる空間に。
キッチンまわりには、用途に応じた造作収納を計画的に配置し、機能と景観のバランスを取っています。

また、畳敷きの小上がり和室を設けて、腰掛けや寝転びなど多様な使い方ができる居場所を確保。
出窓部分には障子を設置し、外光をやわらかく取り込みながら、木の空間と調和する穏やかな印象をつくり出しています。

自然と調和する温熱設計と動線構成
角部屋という立地を活かして、風の流れや採光条件を丁寧に読み解きながら、断熱性能を高めるサッシ改修や断熱材の導入を実施。
通風と熱環境、動線の交差点に配慮したゾーニングにより、快適性を建築的に支えています。

“感覚”だけに頼らない、美しく住まいやすい設計
好みや感性に偏ることなく、「どう暮らすか」を出発点とした設計対話の中で、収納量、素材のメンテナンス性、採光の質などを一つひとつ検証。
日常の所作と静かに調和するような、無理のない上質さが全体に行き渡っています。

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🔗【一級建築士とつくる理想の暮らし】風が通り抜ける無垢材の家

 

design:ryo kamamatsu
coordinate:fukagawa_studio
construction:nomurasanko
location:kiba-park
completion:2021.4