【インタビュー#2】深川エリアが子育てしやすい理由って? 10年以上深川に住む5人家族に聞いてみた

近年は「コーヒーの街」のイメージが強い深川エリア。コーヒーショップや美術館など、観光や散策で訪れても楽しめる街ですが、家族で長く住むのにぴったりな環境でもありました。 「リフォーム不動産 深川studio」で深川エリアに物件を購入・リノベーションされた方の連載インタビュー。今回お話をうかがったのは、門前仲町に近い冬木に中古物件を購入したKさん一家。3LDKの一部リノベーションしたお部屋に、ご夫婦と3人のお子さんの5人で暮らしています。 10年以上深川エリアに住んでいるというKさん。もともと住まわれていた物件を昨年売却、子どもの成長に合わせて、同じ地域のより広い物件へと引っ越しを決めたんだとか。今回は、Kさん一家のお住まいで、中古物件購入を決めた理由と深川エリアでの子育てについて、詳しくお話をうかがいます。  

ローン完済のタイミングで、より広い家へと引越しを決意

  −−  Kさんご家族は、以前からこの近所にお住まいだったんですね。 実は、すぐ隣のマンションに11年間住んでいました。そもそも深川エリアに住み始めたのは結婚がきっかけです。当時は妻の職場が木場、僕の勤務先が吉祥寺で。吉祥寺へは門前仲町駅から東西線で1本で行けるので、このあたりで物件購入を決めたんです。 −− すぐ隣のマンションを購入されていたんですね。では、なぜ引っ越しを? 子どもが3人生まれて、家が狭くなったことが一番の理由ですね。ちょうどローン返済の目処がついたタイミングだったので、買い替えを検討し始めました。本当はローンを完済したら賃貸に出そうかと考えていたのですが、ファイナンシャルプランナー(以下、FP)の相談を経て、完済前に売り出すことを決めたんです。一時ダブルローンになりましたが、おかげさまですぐに売却が決まりましたね。

FPのセミナーで、人生における不動産購入の役割を再確認

  −− 売却を検討するにあたり、リフォーム不動産を選んだ理由は? 一番は家の近くだったからです。気軽にふらっと立ち寄れる場所にあったので、とりあえず相談してみようかな、と気軽な気持ちで訪れました。そのときは「1、2年くらい先に不動産の売却を考えている」という話をしたんですが、思いのほか早く動くことになりましたね。 −− 担当の柴田さんの印象は? 僕は不動産関連の仕事経験があったので、不動産売買において担当者の存在が重要であることをよく分かっているつもりでした。たまたまですが、僕たちの担当をしてくださったのが(代表の)柴田さんだったので、とても安心しましたね。 最初は「え、社長が担当してくれるんだ! 」と驚いて(笑)。最初から最後まで、細やかにアドバイスしてくださいました。頼れるプロがきっちりと併走してくれるのが、大きな不動産会社にはないリフォーム不動産の魅力のひとつですよね。 −− 先ほどもお話に出たFPのセミナーはいかがでしたか? 役に立った実感が非常にあります。人生トータルのお金の動きの中なかで、「物件の予算はこれくらいが妥当かな? 」というラインを確かめることができたので。人生トータルというのは、例えば、子どもたちの教育費や夫婦の老後の資金、購入する物件の先々の売却、両親からの不動産の相続の予定があるかどうかなど……。 物件購入単体で考えるのではなく、人生を通じて資産運用するなら物件はどのように位置付けるべきか、具体的に固めていきました。プロの視点で「なるほど」と思えることを提案してくださるので、自分の計画をさらにブラッシュアップすることができました。 イラスト:リフォーム不動産で物件購入を検討している約8割のお客様がファイナンシャルプランナーのセミナーを受けている

とにかく広さ重視! 物件の条件は最低限、リフォームも一部のみ

  −− 物件を探すにあたり考えていた条件を教えてください。 まずはFPの相談を踏まえて、物件購入はあくまで「長期的な目標の中のひとつに過ぎない」という意識を強くもった上で、物件の条件を検討しました。 僕たちが希望した条件は、価格と広さ(3LDK〜)、子どもが保育園や小学校に通っているので、現在の学区を離れないエリア。この3つだけです。日当たりや立地は、3つの条件ほど重視しませんでした。正直「3つ満たす物件であれば、もう何でもいいや! 」くらいの気持ちで探しましたね。 というのも、この辺りで希望の価格と広さを兼ね備えている物件はかなり少なくて。それ以外の条件は早々に諦めたんです。あとは5人で40㎡の部屋に暮らしていたので「一刻も早く広い部屋に引っ越したい! 」という気持ちも少なからずありましたね(笑)。 −− 続きを読む

【インタビュー#1】Pinterestで集めたイメージから理想の家を実現!清澄白河で中古リノベーションを決めた理由は「街の変化」にあった?

アースカラーの壁面とインテリア、個性的な木目のフローリングで統一された2LDK。1年前、清澄白河駅近くに完成したお部屋は、深川エリアへの愛とリノベーションのこだわりが満載でした。 「リフォーム不動産 深川studio」で深川エリアに物件を購入・リノベーションされた方の連載インタビュー。今回お話をうかがったのは、清澄白河駅近くに中古物件を購入したYさんカップル。2LDKのリノベーションしたお部屋に、パートナーと愛犬の2人と1匹で暮らしています。 Yさんカップルは、初めてリフォーム不動産へ訪問したとき、物件を購入するかまだ「考え中」の段階でした。そこから時間をかけて内見を重ねるうちに、中古物件購入とリノベーションの意思を固めていったのだそうです。Yさんのお住まいで、深川エリアに中古物件購入を決めた理由や、リノベーションのこだわりなど、詳しくお話をうかがいます。 イラスト:Yさんカップルと愛犬のコロ助

「いろんな家を見てみたい」軽い気持ちで相談へ

  −− Yさんは、今の家に住む前、どちらにお住まいでしたか? 実は、もともと深川エリアに住んでいたんです。職場へのアクセスを重視してこのあたりに住むようになったのが6年くらい前。最初は木場駅近くの賃貸で2年、その後、門前仲町駅近くの賃貸に引っ越して3年を過ごしました。 −− どういった経緯で、リフォーム不動産へ訪問したのですか? リフォーム不動産の隣にあるスーパーによく通っていて、その帰り道に彼女とふたりで「この店、おしゃれだね」と話をしていたんです。もちろん、物件購入にもリノベーションにも憧れはありましたが、訪れたときは「家を買うぞ! 」と決めていたわけではありません。どちらかというと「いろんな家を見てみたい」という軽い気持ちで、最初の一歩を踏み出しました。 「プライベートで、先輩や友人たちが続いて物件を購入し始めたことも後押しになった」とYさん −− リフォーム不動産ではどのような相談を? 「そもそも30代前半で物件購入するものなの? 」など最初は気になったことをあれこれ質問してみました。そのときファイナンシャルプランナーのセミナーを勧められて、2回目の訪問時には、将来かかる費用や資産形成についてのレクチャーを受けました。 リフォーム不動産へ訪れたあとは、「このあたりで暮らし続けるなら、どんな家に住みたいか? 」という視点で近所を散歩するようになりましたね。マンションの外観から雰囲気を想像したり、その周辺環境から暮らしを想像したり。そういうことをしているうちに、ますます物件購入への興味が高まって、リフォーム不動産へ再訪問したんです。

新築も違うエリアも見たうえで、清澄白河の中古物件を購入

  −− そのあといくつか内見されたんですか? 6件くらい内見しました。初めて見学した物件は、門前仲町駅近くの築年数もかなり経った中古マンション。そのときは新築も視野に幅広く検討するつもりでしたが、初めて中古物件を見て「マンションが古くても全然OK! むしろリノベーションっておもしろそう! 」と気持ちがぐいっと傾きました。 その後、住吉や勝どきの新築物件も見学したんですが、画一的な間取りが、私たちにはしっくりこなくて。「家を買うのなら、まるごと好きなテイストにしたい! 」という思いが、ますます強くなりました。 −− 最終的な希望物件の条件は? 清澄白河駅周辺でペット可であること。最初はエリアにも希望がなかったので広範囲で物件を探していましたが、いくつか物件を見るうちに、犬の散歩もできる木場公園の近くかつ、清澄白河駅周辺が第一候補になったんです。あとは、トータルの予算と広さの希望も出しました写真:木場公園。清澄白河側には東京都現代美術館もある 逆に重視しなかったのは、眺望です。間取りや築年数もリノベーション前提だったので、そこまで重視しませんでした。 −− 現在お住まいの物件との出会いを教えてください。 この物件は、最後に内見した物件なんですが、実はこのひとつ前に見た物件で購入を決めたかったんです。ですが、私の優柔不断もあり…… 結局購入に至らず(笑)。その経験もあり、この物件に出会ったときは「もうチャンスはないかもしれない!」とかなり焦りました。続きを読む

【体験記】清澄白河で中古マンションを購入、リノベーション、実際に暮らすまで。(リノベーション編)

「100点の家を育てていく」そのための、ある意味未完成な家ができました。2021年3月、清澄白河に我が家が完成してから1年が経ちます。こんにちは。フリーランスでライターやWebディレクターをしている「鳩(あだ名)」です。 2019年9月末、6カ月後に賃貸の更新時期が迫るなか、物件購入もリノベーションも、とにかく知識ゼロの状態で、夫と一緒に「リフォーム不動産 深川studio(以下、リフォーム不動産)」へ駆け込みました。 それから1カ月後には、物件を購入。約3カ月かけて内装をリノベーションして、現在はこんな家で2匹の猫と一緒に、快適に暮らしています。 中古マンション購入編に続いて、今回はリノベーションから実際に暮らしたあとの気づきまでを公開します。深川エリアに暮らすこと、リノベーションに興味のある方の参考になりますように。 ※スケジュール、金額はおおよその数字です。物件や条件によって異なりますのであくまで一例としてお読みください

リノベーションの計画、スケジュールは?

  2019年10月末、家の引き渡しが完了して、中古マンションの契約まわりが落ち着くと、いよいよリノベーションがはじまりました。中古マンションの契約完了と共に、まずはリフォーム不動産の紹介で施工会社との顔合わせを行い、ヒアリングがはじまります。 ここまで毎週末どちらか1日は内見や契約書類の整理など、物件購入のための時間をつくっていましたが、この段階になると、毎日リノベーションのことで頭がいっぱいです。毎晩毎晩、図面とにらめっこしました。実は、予算がギリギリだったため、設計に関しては、デザイナー(建築士)をいれず、わたしたちと施工会社の計画だけで進めることにしたからです。夫が建築関係の仕事をしていたこともありますが、今思えばなかなか思い切った決断です。 そんなわけで、初回の顔合わせの前に自分たちで用意したのが、間取りのイメージです。動かせない水栓やガスレンジまわり、柱などを図上で確認したうえで…… 1.間取り。部屋をいくつつくるか? 2.大型家具の位置。冷蔵庫や家具をどこに置くか? 3.収納。クローゼットなどどこに設けるか? このあたりを図面に書き足していきました。 理想は1LDK、大型家具はキッチン側の壁に並べて、寝室と玄関まわりに収納をつくる。そのほかに、天井の壁をなくして躯体現し(コンクリートが見える状態)にすること、南側の採光のために内窓をつけることを策案しました。 打ち合わせ時に、施工会社の担当にわたしたちの考えを相談したところ、追加でベランダ側のに土間をつくることやライティングの位置などを提案してくれました。ベランダ側の土間は、猫のトイレを置くスペースにちょうどよさそうです(担当も猫と暮らしているんだとか!)。初回はわたしたちが手書きで書き込んだ図面をもとに進めて、次回以降はそれを図面のデータに反映してもらうことになりました。 次回の打ち合わせまでに、わたしたちが考えたのは、電気系統です。コンセントやライティングの位置を図面に書き込んでいきます。この図は、施工会社が図面に落とし込んでくれたもの。青い部分が電気配線のイメージです(ここから修正をいれました)。 3回ほど打ち合わせを重ねて、図面と見積もりを細かに精査。建築士がいないとはいえ、施工のプロの意見やアドバイスがあるので、素人のわたしたちではわからない部分はどんどん質問して、ここまで順調に進めることができました。ちなみに施工会社との打ち合わせは、毎回、リフォーム不動産でおこないました。あのリビングのような雰囲気の中だからこそ、リラックスして、あれこれ質問できたと思います。 間取りと電気系統、風呂と洗面所の仕様などを確定させたところで、工事のスケジュールもようやく決定しました。工事は3カ月間。3月上旬に完成するスケジュールです。 12月、まずは壁や床を一度壊すところからはじまります。 工事と並行して、まだまだディティールをつめていきます。例えば、キッチンやレンジフード、洗面台、ドア、オープンクローゼットのポール、シーリングライトなど……。休日を使って、さまざまなメーカーのショールームへ足を運びました。(以下のように、事前に採寸を写真にメモして、スマホに入れておくと便利です) いくつかのパーツはわたしたちがネットで購入して(小売価格のため)、新しい家に発送、取り付けを施工会社の方に手伝っていただきました。大型の設備(キッチンなど)は受け取りが大変なので、スケジュールの調整が必要です。

リノベーション工事のポイントは?

  当時はリモートワークもなかったので、夫とわたしは、Slack(チャットサービス)やGoogleスプレッドシートを使って頻繁にやりとりしました。参考になる情報は、かたっぱしからシェアして、急ぎの決定事項は時にオンラインで話し合いました。昼も夜も、リノベーションのことで頭がいっぱいです。 変更や想定外の点があるたびに、担当者から連絡をもらい、現地で確認、判断しました。土日は特に変化がなくても、ちょこちょこ家の状態を見に行きました。気になるところは写真を撮って、施工会社に確認します。 壁紙やカーペットは最後に整える部分になるので、期日のギリギリまで検討しました。カーペットに関しては、どうにかフローリングにできないか規約内容を確認したり、フローリングの許可を申し出たりする努力をしてみたのですが、あえなく断念。 こうなったらカーペットのなかでベストなものをみつけようと、複数メーカーからサンプルを発注したり、メーカーのショールームを尋ねたりするようになりました。住宅リノベーションでカーペットを使った事例は思ったよりも少なく、美術館など施設のコーディネートも参考にしました。 最初はベージュやグレーなど落ち着いた色味を検討していましたが、最終的に、個人的に好きな美術館の床の色をマネして、ブルーに決定。あんなにネガティブなイメージを抱いていたのに、敷いてみるとその美しさに大満足しました。 2020年3月、ついにリノベーションが完了。最終的には、予定していた予算よりも少しオーバー(正確には工事は予算よりもおさえられましたが、備品などの調達でオーバーしました)。 それでも諦めたところがたくさんあります。たとえば、壁は漆喰などで塗りたかったのですが、予算がかかるため壁紙に変更しました。土間の窓枠やドアも、木製を希望していましたが断念。メーカーと色を統一することで落ち着きました。 全体的にリノベーションを依頼したのは「自分たちの力ではどうにもできない部分」のみ。ある意味、リノベーションが完了した段階では未完成な家なのです。 たとえば、土間や洗面所まわり、トイレまわり、本棚、クローゼットなど、自分たちで半年間かけてDIYしました。デザインを考えて、タイルを貼ったり棚を取り付けたりする作業を休日にちょこちょこ進めました。わたしたちのようにリノベーション予算が限られている場合、100点の家を育てるつもりで、最低限のリノベーションのみを依頼してみるのも、ありかもしれません。 建築士をいれないリノベーションは、常に自分たちで考え、相談し、手を動かすのが楽しかった反面、膨大な労力と時間を要しました。諦めた部分に関しても、プロに頼めばよい解決策があったかもしれません。細部にまでこだわりがあるという方は、やはり建築士に依頼したほうがスムーズですし、何よりも安心だろうなと思います。 リフォーム不動産では地元の建築士の紹介も行っているので、リノベーションの進め方に不安がある場合、まずは相談してみるのもよいかもしれません。 ▼リフォーム不動産のリノベーション実績 https://reform.trustory.jp/work/   

引っ越しの後の暮らしでわかったこと

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【体験記】清澄白河で中古マンションを購入、リノベーション、実際に暮らすまで。(中古マンション購入編)

「人生で一度きりかもしれない大きな買い物だから、後悔のないように」。かつてのわたしのように、ゆくゆくは深川エリアで中古マンション購入、リノベーションを考えているあなたへ、6カ月にわたる体験記をお届けします。 2021年3月、清澄白河に我が家が完成してから1年が経ちます。こんにちは。フリーランスでライターやWebディレクターをしている「鳩(あだ名)」です。 2019年9月末、6カ月後に賃貸の更新時期が迫るなか、夫と一緒に「リフォーム不動産 深川studio(以下、リフォーム不動産)」へ駆け込みました。 それから1カ月後には、物件を購入。約3カ月かけて内装をリノベーションして、現在は2匹の猫と一緒に、快適に暮らしています。知識ゼロからスタートして、なんとか理想の家を手に入れられたのは、リフォーム不動産の手厚いサポートのおかげです。 今回、わたしが中古マンション購入・リフォーム体験記を書いてみようと決心したのは、右も左もわからない不安を少しでも解消するお手伝いをしたかったからです。あくまでひとつのケースにすぎませんが、できるだけオープンに、わたしたちの半年間の体験を書いてみます。 ※スケジュール、金額はおおよその数字です。物件や条件によって異なりますのであくまで一例としてお読みください

清澄白河で物件購入を考えはじめた理由は?

  2016年から2年間、清澄白河の川沿いの賃貸マンションでひとり暮らしをしていました。その後2年間、近くにある別の賃貸マンションでふたり暮らし。それから現在の家に引っ越して1年経つので、2016年から2021年まで、約5年間、清澄白河で暮らしていることになります。 清澄白河で暮らす前、江戸川と葛西臨海公園にほど近い、西葛西エリアに住んでいた時期があります。当時から水辺の暮らしに惹かれていましたが、清澄白河に引っ越した理由のひとつも、隅田川をはじめとする川に囲まれた水辺の風景でした。このあたりは緑が多く、どこを歩いてもゆったりとした時間が流れていて、四季を身近に感じられるところも大好きです。 きっかけは水辺でしたが、それ以上にわたしをこの街のトリコにしたのは「人」でした。祭りやイベント、いろんなお店。深川の人情と情熱がいたるところに根付いていて、よそから来たわたしをあたたかく迎え入れてくれました。生まれてはじめて「なじみの店」「近所の友だち」ができて、ますますこの街から離れ難くなりました。 2018年、清澄白河暮らし3年目の5月には2匹の保護猫を家族に迎えました。好きな街で家族も増えて、毎日が楽しくて仕方ありません。しかし、悩みもありました。実は、このあたりで猫や犬と一緒に暮らせる賃貸は非常に少なく、家賃の相場もかなり高額。金銭的に、今後苦しくなることが目に見えていたのです。賃貸で、このままの生活を続けられるのか? 清澄白河に住み続けられるのか? 不安に駆られました。 猫との生活をきっかけに、そして、大好きな街で暮らし続けるために。物件購入を検討しはじめたのはこの頃です。次の賃貸の契約更新まで、もう2年を切っていました。

中古マンションの希望条件を洗い出す

  具体的にアクションを起こし始めたのは2019年8月、契約更新まであと7カ月。思えばかなりギリギリのタイミングで重い腰をあげました……。 何から手をつけてよいのかさっぱりだったわたしたちは、ふたりの意見をすり合わせて、物件の予算と希望条件をかためるところからスタートしました。 「中古マンション購入+リノベーション」この組み合わせにいたったのは、限られた予算と条件の中で、土地代の高い清澄白河で暮らすため。あとでわかったのですが、この予算感でも、清澄白河で家をつくるのは、かなりギリギリでした。

中古マンションリノベーション、不動産屋を探す

  2019年9月、いよいよプロに相談しようと不動産屋を探しはじめました。 頭の中には「リノベーション」が強くあったので、最初は、検索エンジンの上位に表示された大手不動産屋や有名なリノベーション専門会社のサイトを隅から隅まで眺めていました。ですが、どうもぴんとこない。サイトに掲載されているのは、いろんな街の多種多様な事例。不動産屋がどんな人たちで、どんなふうに相談にのってくれるのか、想像がつかなかったのです。 ふと、この街をなぜ好きなのかと考えたとき、街の人たちのあたたかさが真っ先に思い浮びました。これからもこの街に住み続けるのだから、長くお付き合いできる、地元に密着した不動産のプロに相談したい。 考えをあらため、当時住んでいた家から一番近いところにあるリフォーム不動産へ、用件をメールしてみました。ちなみに、このときわたしが見ていたのは、リフォーム不動産と同じ会社が運営するWebメディア「深川くらし(このサイト!)」でした。メールも、深川くらしの問い合わせフォームから送ったのを覚えています。すぐに返ってきたメールの、機械的ではないやさしい文章にとても安心しました。

中古マンションリノベーション、スタート時のアドバイス

  2019年9月末、はじめてリフォーム不動産へ訪れました。 2016年にオープンした、リフォーム不動産。コンセプトは「東東京エリアを中心に不動産とリフォームを通じて、お客様の豊かな暮らしをデザインするリアルショップ」。外から見てもわかる、友だちの家のリビングのような佇まい。これまでわたしが不動産屋に抱いていたイメージとは180度違うことが、お店の雰囲気から伝わります。 ドキドキしながら入り口のガラス戸を開けると、代表の柴田さんと担当の浅野さんが迎え入れてくれました。店の佇まいと同じように、おふたりの雰囲気も、やはりこれまでの不動産屋のイメージと全く違います。あたたかくやさしい、このあたりで出会った好きな店、好きな人、街の印象そのものでした。   ほっとひと安心したところで、いよいよ本題。 このあたりで中古マンションの購入とリノベーションを考えていること、希望条件があること、とにかく何もかも始めてで、翌年の3月(半年後!)までに間に合うかどうかすらわからないことを正直に伝えました。 わたしたちの拙い説明にも、にこにこと耳を傾けてくれた浅野さん。ひととおりの相談を終えてから、はじめに教わったことは、中古マンション購入からリノベーションまでのざっくりとした流れと予算配分の基本でした。 「スケジュールは物件の契約時期やリノベーションの内容によっても変わりますが、物件さえ早く決まれば、希望のスケジュールに間に合わせることもできるはずです」と浅野さん。予算についても、今回希望されているような全体を大幅に変更するリノベーションだと500〜1000万円はかかるだろうと教えてくれました(そんなにかかるのか!)。 仮にリノベーション予算1000万円を全体予算から引くと、物件の予算は残りの3000万円。 「この価格で契約できる中古マンションはこのあたりだと限られてきますね……。エリアを広げる、あるいは条件を変える必要があるかもしれません」と浅野さん。 ちょっぴり不安な顔をしていると、今度は柴田さんがこんなふうに教えてくれました。続きを読む